案内士の道:受験結果2

千夜一夜

日本地理における「過去問基盤」の限界と成果

前回に続き、試験結果の分析として、日本地理の受験準備と実際の出題内容との適合度合いについて報告します。合否判明は9月25日ですが、自己採点と自己分析の結果を率直に記します。

日本地理の試験概要

試験問題は例年より少し多めの32問(8大問)。全体観として、毎年出題される京都や奈良(今年は特に世界遺産の飛鳥宮が注目されている)が問題文から姿を消し、これまで出題対象としては滅多に出題されなかった地域の問題が増えています。また、過去問ではほとんど出題されなかった滋賀県の「日本遺産」や、大阪市の土地勘の知識が問われる出題が含まれ、全体的には予想を超える難易度でした。

過去問中心の学習法の成果と限界

私の学習方針は「徹底して過去問を理解する」ことでした。

今回の試験については、ネット上の解答リストに基づく自己採点の結果は17/32(53%)が正解という低水準でした。

成果: お馴染みの地域・時代区分(5大問)では正解率69〜100%を確保。過去問によるタイムマネジメント訓練により充分時間内に取り組めた。

限界: 未経験だった2つの大問(琵琶湖周辺の地理、大阪市の詳細)については失点が多く、これまで深掘りしていなかった広島県の水産業と酒造り、そして宮崎県の観光情報は完敗でした。過去18年分の過去問を勉強しても、出題事例が少ない地域が出題されると太刀打ちできないという反省点が残りました。

設問を細かく分析

2026年の地理の試験内容に含まれていた32件の問題項目を、個人的な受験準備の内容に照らし合わせた結果は次の通りです。

正しく回答できたもの

過去問に取り組んだ体験から、今回も容易に解答できた:8件

この内、過去問で恥ずかしい間違いを犯したことで回答力の根源となったものが4件

過去問の取り組み中、あるいは受験勉強で目にした情報を覚えていて解答できた:6件

尚、6件の中には、既知の情報から類推して正解等を出せたものが3件あった

不正解、あるいは偶然の正解

全く初めて見聞きする内容であり、解答はしたがやはり不正解だったもの:11件

全く初めて見聞きする内容であったが、「やま勘」で4択に答えて正解だったものが3件

弱点の克服と今後の課題

回答の見直しで点数を稼げた一方で、「出題者のヒントを読み解く力」の不足も露呈しました。例えば「大阪造幣局」の地図上の位置を答える問題では、表示されていたマップの中に表示された私鉄(あるいは地下鉄)の「引き込み線」に隣接した場所に選択肢がありました。これに注目できていれば、造幣拠点なんだから引き込み線の近隣を選んで正解できたと思います。本番の回答中は「大阪市の詳細地図」の登場に慌ていたために、観察眼が鈍って判断力を失っています。

合否の可能性

自己採点は54点。合格基準(通常70点前後)には遠く及びません。過去には難易度調整で合格ラインが下がるケースもあったと聞きますが、この得点では合格は厳しいと考えています。1年の準備では歯が立たない、全国通訳案内士試験の厳しさを改めて実感しました。

全国通訳案内士を目指す皆様にとって、私の敗因分析が何らかの参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

冒頭の画像はAIによるイメージ画像です。

この記事のきっかけになったお話はこちら
リンク:案内士への道(第1回)

前回の「案内士の道」シリーズ(日本史の受験結果)はこちら

リンク:案内士への道:受験結果1

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